こんにちは。Katsuyaです。
このサイトに来ていただき、ありがとうございます。
今回本記事では、スタートレックシリーズの最新シリーズ・ピカードを取り上げていきます。
新シリーズのスタートレックを取り上げるか、正直、ずいぶん迷ったのですが、それはシリーズの過去が膨大すぎること、またそれを踏まえないと、読んでいても理解ができないためだったのですが、やはり作品の魅力には勝てません。
スタートレックのファンだが、最近は見ていなかった方や全く知らない方でも、少しでも、その良さを感じ、楽しんで読んで頂けるよう、書いてみましたので、最後までお付き合い頂ければ幸いです。
目次
1.『スタートレック』とは?
2.作品のネタバレあらすじ
(展開1・起)
(展開2・承)
(展開3・転)
(展開4・結)
3.Katsuyaのストレス解消シーン
4.面白さの評価、まとめ
5.余談(エピソードに絡むスピンオフ)
1.スタートレックとは?(本シリーズまでの流れ)
スタートレックは超有名なSFシリーズですが、多くのシリーズが作られており、いきなり、シリーズ全体に詳しくない方があらすじを読んでも理解できないと思います。
そこで、最初に長くなりますが、これまでのスタートレックについて解説します。
スタートレックは、22世紀から24世紀にわたり、宇宙を冒険するSF作品です。
主力の宇宙船の名前は、USSエンタープライズ号で、何回も新型船が作られていますが、未知の宇宙領域を探査することを目的として作られています。
初代艦長は、超有名なジェームズカーク、今回のエピソードの名称となっているピカードはスタートレックの後継の艦長の名前です。
この時代には、地球は惑星連邦の一員で、宇宙人と友好関係を築いており、スタートレックの船員にも宇宙人が乗り込んでいます。
スタートレックのエピソードで、何回も出てくる技術がワープ航法と転送です。
ワープ航法は超高速航法で、何光年先までも、一瞬でたどりつくことができます。
転送は、人や物体を分子レベルに分解し、その後元に戻す技術で、よく宇宙船と近くにある星などへの移動に使われます。
さて、本シリーズは、後継の艦長の一人である、ジャン・リュック・ピカードを主人公とする物語です。
ただ、本シリーズではエンタープライズの艦長を既に引退しているところから始まります。
引退した理由は、過去に宇宙の嫌われ者で長年の宿敵であるロミュラン人を連邦の命令に背き、人道的な観点から救出活動を行った責任を問われ、やむを得ず、退役したのです。
さらに、本シリーズの核となるのが、人工生命体、つまりアンドロイドで、エピソードの中では、シンスと呼ばれています。
かつてピカードの補佐を務めたデータ少佐も、アンドロイドでしたが、過去火星において、アンドロイドの絶滅を使命とするロミュラン人の陰謀によりアンドロイドの反乱が起き、それ以来アンドロイドの使用、製造は禁止されてしまいます。
失意にあるピカードが、本シリーズでは、ある事件に巻き込まれ、引退生活から、再び宇宙へ飛び立つことを決意し、新たな冒険に挑んでいきます。
登場人物(本シリーズの中心となる人物)
① ジャン・リュック・ピカード
(主人公・元エンタープライズの艦長)
② ダージ・アーシャ/ソージ・アーシャ
(双子の姉妹・準主役で謎に満ちている)
③ ラファエラ(ラフィ)・ムジカー
(ピカードの元部下で現在は艦隊を辞め失意の生活を送る)
④ クリストバル・リオス
(元宇宙艦隊士官。現在は小型宇宙艦を所有するフリーのパイロット)
⑤ アグネス・ジュラティ
(沖縄デイストローム研究所に勤務するアンドロイドの専門家)
⑥ データ少佐
(かつてピカードを救った部下のアンドロイド。その際壊れてしまう)
⑦ ロミュラン人
(長年の宿敵。暴力的かつ狡猾なため、宇宙では嫌われる種族のひとつ)
⑧ ナレク
(ロミュランの秘密機関タルーシアの一員、双子の生き残りソージに接近する任務を負う)
⑨ ナリッサ
(変装し宇宙艦隊の士官でオウ准将の部下になっている。実はロミュラン人でナレクの姉)
⑩ オウ准将
(女性ながら艦隊の重要ポストに就いている。保安部長も兼ねるが実は裏切者)
⑪ ブルース・マドックス博士
(アンドロイド研究の第一人者。行方不明でデータ少佐の双子の姉妹の制作者と目される。)
⑫ ボーグ
(宇宙生命体だが、人の形ではなく、取り付いた相手をサイボーグにする)
⑬ シンス
(人口生命体、アンドロイドの別称)
⑭ ジャット・ヴァッシュ
(アンドロイド、シンスの絶滅を使命とするロミュランの秘密組織)
2.「追憶」のネタバレあらすじ
(展開1・起)
優雅にエンタープライズで部下のデータ少佐とポーカーを楽しむピカード。
ポーカーのゲームを終わらせたくないピカードは紅茶を入れ、ふと外を見ると火星に向かっていた。
そして、ゲームをしていたはずのデータ少佐はいなくなり、火星が爆発するシーンで、ピカードは夢から醒める。
窓のカーテンを開けるとそこには見事なぶどう畑が広がっていた。
ピカードはワインづくりのためのぶどう畑を所有し、フランスで優雅な引退生活を送っていた。
舞台は変わり、ボストンである恋人同士がナイトライフで会話を楽しんでいた。
女性は、沖縄のデイストローム研究所で、シンス(アンドロイド)の研究をすることになったと嬉しそうに報告する。
そこへ突然、謎の集団が現れ、男性はナイフを刺され殺されてしまう。
謎の集団は、彼女は未だ起動していないと話し、お前はどこから来たとの謎の質問をし、彼女にマスクを被せ、誘拐をしようとしていた。
その時、彼女がマスクを被ったままにも関わらず、謎の集団三人の銃を奪い、あっという間に超人的な動きにより、謎の武装集団を殺してしまう。
彼女自身、自分がなぜ超人的な動きができたのか、わからなかったが、本能的に動けたのだ。
殺された恋人を見て嘆き悲しむ最中に突然、ピカードの顔が脳裏に現れる。
(展開2・承)
ピカードのところへ、襲われた女性が突然現れる。
ピカードは誰かと尋ねるが、逆に自分のことがわかるかと、尋ねてくる女性。
わからないと答えるピカードに、女性は襲われた後に、ピカードの顔が浮かんだ経緯を話す。
女性は、ピカードのところへ来たのはピカードと居れば安心と全身でわかっているからと理由を話し、名前はタージであることを明かす。
ダージの話しを信じたピカードは、女性を自宅に泊めることにする。
その後、ピカードは再び、データ少佐の夢をみるが、彼はぶどう畑で絵を書いており、近づくと顔の書かれていない絵が見えた。
データ少佐から筆を渡されて、仕上げて下さいと頼まれ、ピカードは、どう仕上げればいいのか問う。
それに対してデータ少佐はご存じのはずと答え、筆を渡そうとするところで夢から目が醒める。
振り向くと、そこにはさっきと同じ絵が飾られていたが、後ろ姿のため、顔はわからない絵であった。
不思議そうに見るピカードにダージがいなくなったことが伝えられる。
(展開3・転)
そこには、ピカードのプライベートなものが保管されているのだが、その中に1枚の絵があり、それは夢で見た女性の絵だが、顔が書かれており、その顔はなんとダージの顔とそっくりであった。
そして、その絵はデータ少佐が描き、ピカードに贈ったもので、題名は娘だったのだ。
その事実に呆然とするピカード。
その頃、ダージはピカードの邸宅にいれば、そこにいる人たちも危険に巻き込むことになることを恐れ、逃げだしたのであった。
タージは母親に通信で相談するが、ピカードのところへ戻るよう話しをされるが、ピカードのところへ行ったことは話していないのに、なぜ母親が知っているのか問い詰める。
母親はとにかくピカードの場所を探し、助けを求めるよう諭す。
それ以上反抗できず、ダージはピカードを超人的な動きで探しだし、ピカードが記録保管所から帰る際、突然現れる。
ダージは、自分が統合失調症などの病気を発症したと心配する中、安心させるため、ダージはピカードはにとって特別な存在であることを伝える。
ピカードは、データ少佐が30年以上前に、ダージそっくりな絵を書いていたこと、そして、その絵の題名が娘であったことを伝える。
それを聞いたダージは信じられず、自分が殺人マシンのアンドロイドの可能性があるとショックを受ける。
ピカードは、データ少佐を引き合いに出し、決してアンドロイドは殺人マシンではないこと、そしてダージはデータ少佐が生み出した奇跡の存在で、ピカードは自分の命に代えてもダージを守る決意であることを伝える。
そこへ追っ手が現れ、襲い始めるが、ダージは超人的な動きで次々と相手をなぎ倒していく。
(展開4・結)
爆発に巻き込まれたピカードだが、命に別状はなく助かる。
しかし、ダージを救えなかった事を悔い、引退後のこれまでの人生は、生きていたとは言えず、死を待っていただけと話し、ダージが殺された理由と相手を探しだす決意をする。
沖縄のデイストローム研究所のアンドロイド研究の第一人者、ジュラティ博士を尋ねたピカードは、生身の体と知覚を備えたアンドロイドを作るのは可能かと尋ねる。
ジュラティ博士は、笑い始め、それは無理ですと話す。
ジュラティ博士によると禁止をされる前の研究でも、せいぜい体だけで、知覚となると千年は開発にかかると断言する。
ジュラティ博士は、生身の人工生命を作りだすには、進化した人工生命であったデータ少佐のニューラルネット、要は脳の神経回路の一部を模した数理モデルが分かれば不可能ではないと話す。
その不可能な存在が身に着けていたネックレスの形から、ジュラティ博士は行方不明のブルース・マドックス博士がデータ少佐の一部から再現したと推測する。
しかも、それはペアで作ったはずで双子である可能性を指摘する。
場面は、ロミュラン人が管理する再生施設、宇宙生命体ボーグに侵され、ボーク化された人々を元に戻すかつてはボーグ・キューブと呼ばれた立方体宇宙施設に変わる。
そこには、ダージとそっくりな、もう一人がおり、ソージ・アーシャ博士として働いていたが、突然若いロミュラン人のナレクが話しかけてくる。
大した警戒もせず、自分の名前はソージと教えるアーシャ博士。
3.Katsuyaのストレス解消シーン
一番のストレス解消シーンはなんといっても冒頭、音楽が流れる自然な風景。
このスタートレックが始まったころは、宇宙は最後のフロンティアとのナレーションで宇宙には希望が満ち溢れていた。
今、科学技術が進み、少しづつ宇宙の事がわかるにつれ、地球がいかに素晴らしく、奇跡の存在であることが分かってきた。
そのことを強く感じさせるシーンである。
その他では、宇宙保管所で保管されていた絵が、助けを求めてきたダージとそっくりだったシーン。
そして、その絵がデータ少佐からの贈り物で題名が娘とわかったシーン。
この2つのシーンは謎が深まり、本当にゾクゾクさせられた。
ダージを救えなかった事を悔いるピカードが、引退後の人生は、生きていたとは言えず、死を待っていただけと話すシーン。
優雅に暮らす余生は羨ましいが、人間には生きる目的が必要と実感させられた。
4.Katsuyaの面白さの評価、まとめ
本エピソードの面白さをストーリー展開(飽きさせないか)、オリジナリティ・意外性、各キャラクターの活躍(イキイキ度)等を独断と偏見で評価すると、10点満点で9点である。
(ストーリー展開)
最初のテレビ局でのインタビュー、優雅に暮らす余生から、一介の娘と思っていた
ダージがいきなり敵に超人的な動きを見せる展開から、データ少佐の娘であること、そして、もう一人の娘がロミュラン人の再生施設で働いていることの展開までは、比較的良い。
ただ、ピカードと周りの人物の会話は、冗長すぎる面があり、9点。
(オリジナリティ・意外性)
なんと言っても、ダージがデータ少佐の娘でアンドロイドだったことは、驚いた。よって、9点。
(各キャラクターの活躍、イキイキ度)
ピカードは無理やり辞めた経緯から。余生に十分満足していない。
穏やかなピカードだが、インタビューで語った時の熱い口調はいかにも現役時代と同じで、信念を持っている姿勢が垣間見えるなど、本来のピカードらしさを発揮しつつあり、9点。
(まとめ)
本シリーズは、スタートレックの最新作。
そこにかつての英雄、艦長のピカードを主人公にしたことは斬新かつ安定感がある。
正直、このスタートレックは艦長次第。
シリーズに艦長の名前を付けたのも、初めてで、古くからのファンや新しいファンを取り込める良い作品に仕上がっている。
5.余談
(エピソードにまつわるスピンオフ)
「データ少佐」
本シリーズは余談をどうしようか迷った。
とりあえず、自分も久しぶりに見るので、本シリーズに関係の深い事柄を挙げてみたい。
まずは、アンドロイドのデータ少佐。
ピカード艦長に使え、艦隊の士官としては、ライカー副長に次ぐ、三番目の地位にいた。
初登場した時にライカー中佐からピノキオと呼ばれたが、ピノキオがモチーフ。
エンタープライズ号を守るため、敵艦に乗り込み、フェイザーで破壊し、敵艦の爆発で最後を迎えている。
話は少し逸れるが、アンドロイドと同じ様に語られるのがサイボーグである。
ただ、この境界線ははっきりしていないようであるが、個人的には脳まで全てが人工物であるのがアンドロイドで、脳だけは人間でその他の体が人工物になったのがサイボーグと思っている。
このサイボーグ的な技術は近年目覚ましい進歩を遂げており、実用化に達しているものでは、筋電義手や人工心臓、ペースメーカー、人工内耳、人工眼などがある。
AI技術が進み、脳の機能を代替する技術が実用化されることも夢ではないのかも
しれない。