こんにちは。Katsuyaです。
このサイトに来ていただき、ありがとうございます。
今回本記事では、スタートレックシリーズの最新シリーズ・ピカードを引き続き、取り上げていきます。
さて、前回のエピソード5では、無事フリークラウドに到着し、マドックス博士を見つけだすも、救出が困難な中で、セブンが自らの命を引き換えに博士との交換する作戦で、途中、紆余曲折はあるものの、救出に成功します。
そして、双子の姉妹の名前がソージでボーグ再生キューブにいることをようやく突き止めます。
なお、エピソード1では、スタートレックの長い歴史を初心者用にまとめています。
本エピソードから読む方は、エピソード1の冒頭も併せて読んで頂けると理解に役立ちますので、一読頂ければ幸いです。
ジュラティ博士がマドックス博士を殺害する意外な展開の中、ボーグ再生キューブで待ち受ける困難をいかに乗り切るのか、それでは、エピソード6の発進です。
最後までお付き合い頂ければ嬉しいです。
目次
1.作品のネタバレあらすじ
(展開1・起)
(展開2・承)
(展開3・転)
(展開4・結)
2.Katsuyaのストレス解消シーン
3.面白さの評価、まとめ
4.余談(エピソードに絡むスピンオフ)
登場人物
(本シリーズの中心となる人物)
① ジャン・リュック・ピカード
(主人公・元エンタープライズの艦長)
② ダージ・アーシャ/ソージ・アーシャ
(双子の姉妹・準主役で謎に満ちている)
③ ラファエラ(ラフィ)・ムジカー
(ピカードの元部下で現在は艦隊を辞め失意の生活を送る)
④ クリストバル・リオス
(元宇宙艦隊士官。現在は小型宇宙艦を所有するフリーのパイロット)
⑤ アグネス・ジュラティ
(沖縄デイストローム研究所に勤務するアンドロイドの専門家)
⑥ データ少佐
(かつてピカードを救った部下のアンドロイド。その際壊れてしまう)
⑦ ロミュラン人
(長年の宿敵。暴力的かつ狡猾なため、宇宙では嫌われる種族のひとつ)
⑧ ナレク
(ロミュランの秘密機関の一員、双子の生き残りのソージに接近する任務を負う)
⑨ ナリッサ
(変装し宇宙艦隊の士官でオウ准将の部下になっている。実はロミュラン人でナレクの姉)
⑩ オウ准将
(女性ながら艦隊の重要ポストに就いている。保安部長も兼ねるが実は艦隊の裏切者)
⑪ ブルース・マドックス博士
(アンドロイド研究の第一人者。行方不明でデータ少佐の双子の姉妹の制作者と目される。)
⑫ ボーグ
(宇宙生命体だが、人の形ではなく、取り付いた相手を同化させサイボーグにする)
⑬ シンス
(人口生命体、アンドロイドの別称)
⑭ ジャット・ヴァッシュ
(アンドロイド、シンスの絶滅を使命とするロミュランの秘密組織)
1.「不可能の箱」のネタバレあらすじ
(展開1・起)
激しく雨が降り、雷が鳴る中、一人の少女が起きてしまい、暗闇の中、父親を探すところから物語は始まる。
父親が蘭の咲き誇る部屋で何かの作業を行っている中、そっと部屋に入ったソージは、いきなり「ソージ!」と大声で怒鳴られる。
怒鳴られたところで、ソージは、その夢から醒める。
隣で寝る恋人のナレク、実はタルーシアの一員だが、心配そうに悪夢を見たのかを聞いてくる。
ボーグ再生キューブでは、ナレクの姉のナリッサが進捗状況を確認に来る。
ナレクは、ソージが同じ夢を何度も見ることに気づいており、そこに自分達の知りたい情報があると考えていた。
要は、ソージは、夢でアンドロイドの自分と人間の調和をさせようとしており、ナレクは、そこに弱点と知りたい情報がありると考えていた。
ナレクは、彼女を起動させない対応で、知りたい情報を引き出すことが必要で、それには忍耐が大事と話す。
ナレクは、さらに姉のナリッサには、その忍耐がない事を辛辣に指摘する。
(展開2・承)
リオスの宇宙船は、中立地帯を抜け、数時間でロミュラン領域に入り、銀河条約違反になることを話し、ピカードに秘策を訊く。
ピカードは、銀河連邦から外交上の信認を与えられた特使になれれば、問題ないととんでもない案を出す。
それに対してリオス船長は連邦が、ピカードに協力するのか尋ねるが、ピカードは私には協力しないが、ラファエラなら可能と渋々彼女に協力をさせる。
ラファエラは、連邦の昔の知人に連絡を取り、連邦の信認が欲しいと頼み込むが全く相手にされない。
ただ、ピカードの決意が固いこと、しかも残り数時間で中立地帯を抜け、ロミュラン領域に入ることを伝える。
ロミュラン領域に入ったら戦争状態に突入したと見なされるため、引き返すよう説得しようとする連邦の知人。
しかし、無駄とわかり、仕方なく24時間限定の信認を連邦から得ることに成功するラファエラ。
酔っぱらいのラファエラだが、ここぞと言う時には頼りになる。
リオス船長は、ふらつくラファエラを介抱して、ベッドに寝かせると、ラファエラから、艦隊での仕事に没頭し過ぎたため、息子から見放された話をし、寝込んでしまう。
そんな彼女に対して、リオス船長は、全てを手に入れるのは、無理だよと自分にも言い聞かせるよう話に話す。
(展開3・転)
信認を与えられたピカードだが、信認は彼一人で、責任者のブルーとの面会に限定されたものであった。
一方、ボーグ再生キューブでは、ナレクがソージと母親と話している時間が毎回70秒きっかりと話す。
そうした話から、自分の生い立ちに疑問を抱いたソージは、小さい頃の絵や写真などあらゆるものの作成の時期が37カ月前であることを知る。
ソージは全ては偽りの過去だったことを知り愕然とする。
ピカードはボーグ再生キューブに転送され、責任者のブルーと会うが、二人は旧知の間柄であった。
ピカードがソージを探している話をすると、ブルーもソージに何か危険なことが起こり始めており、さらにロミュラン人のスパイが近づいていることにも感づいていた。
ピカードと責任者のブルーが急いで、ソージを探すが、ソージの部屋に行くと、荒れた状態から、ピカードはソージが自分の正体に気づきつつあると危機感を強める。
一方、真実を知りつつあるソージは、ナレクに相談すると、ロミュランの瞑想儀式、ジャルマックを行うことを勧められる。
(展開4・結)
瞑想室に連れて来られたソージは、夢の状態を再現していくと、いつもと同じ様に父親に蘭の部屋に入り怒鳴られる。
ただ、いつもここで目が醒めるが、今回は夢を見続けると父親に顔は無く、蘭の向こう側にあるものをみるとそれは、自分の顔をした人らしきものが置いてあるのが見えたのだ。
しかし、その人らしきものは、自分そっくりで、人形の様に手足がばらばらの状態であった。
ナレクが、天井の天窓に何があるか聞いてきたため、ソージは天窓には赤い月が2つと雷が絶え間ない状況を話す。
瞑想から醒めたソージは、ナレクになぜ作業台に自分がいたかを訊くが、冷たく、人間じゃなく作り物だからと突き放される。
そして、これでお別れだと言い残し、ソージを瞑想室に閉じ込める。
置いてきた装置から放射線を含んだ毒ガスで殺されるそうになったソージは、超人的な力で床を破り脱出する。
その時、センサーで艦内を探していたピカードと責任者のブルーがソージを発見し、急ぎその場所に向かう。
その移動速度があまりに早いことから、ソージが起動したことを見抜くピカードは、床を突き破って、突然現れたソージと出会うピカードとブルー。
ピカードは、ソージを助けにきた事、姉妹のタージを助けられなかったことを説明し、その証としてタージのネックレスを見せる。
ソージは、半信半疑ではあるが、ロミュラン人が追ってくることがわかり、ピカードを信じて逃げる。
ピカードとソージは、責任者のブルーに案内されて、秘密の部屋に逃げ込むが、その部屋には、クィーンが緊急時に脱出できるよう、4万光年先まで逃げられる空間移動プロジェクターが設置されていた。
ピカード達は、その装置で惑星ネペンテに脱出するので、そこで落ち合うよう指示される船長のリオス。
出発しようとするところエルノアが船内にいないことに気づくが、既にエルノアはピカード救出のため、ボーグ再生キューブに勝手に乗り込んでいたのだ。
ロミュラン人の追っ手に捕まりそうになった瞬間、エルノアが現れ、全員を一瞬で切り倒す。
ピカードは、エルノアも一緒に脱出をしようとするが、あくまで残って闘う意思は強い。
ピカードは仕方なくソージと二人で空間プロジェクターを使い脱出の準備に入り、エルノアは、二人をその追っ手から守るために戦闘態勢に入る。
エルノアは、父親のように慕うピカードに、頼む友よ、生きることを選べと無事を願う。
2.Katsuyaのストレス解消シーン
ラファエラが、連邦の昔の知人に連絡を取り、連邦に信認が欲しいと頼み込むシーンが本当に良い。
最初は、連邦の知人から全く相手にされないが、残り数時間で中立地帯を抜け、ロミュラン領域に入り、戦争状態に入る可能性をちらつかせ、脅す作戦は見事で、気持ちがいい。
他では、ソージの夢を瞑想で最後まで見る衝撃的なシーン。
父親に顔をなく、蘭の向こうにあるものが作業台に乗った自分で、手足が人形の様にバラバラのシーン。
人間でないことが明白になるシーンだが、自分がその立場なら正気ではいられない。本当にインパクトのあるシーン。
最後、孤児のエルノアが死を覚悟で敵と対峙しつつ、ピカードに対し、頼む友よ、生きることを選べと願うシーン。
エルノアのピカードに対する親子愛に近い熱い思いに感動。
3.面白さの評価、まとめ
本エピソードの面白さをストーリー展開(飽きさせないか)、オリジナリティ・意外性、各キャラクターの活躍(イキイキ度)等を独断と偏見で評価すると、10点満点で9点である。
(ストーリー展開)
今回の話は、正念場のひとつで、ロミュラン領域にあるボーグ再生キューブへ近づくラファエラの秘策から、ソージが瞑想で真実を知り起動する場面、そしてピカードが責任者のブルーとソージを救出する展開は良いストーリー展開。よって、9点。
(オリジナリティ・意外性)
オリジナリティ、意外性については、今回もしっかりとあり、良かった。
見どころは、ソージが夢の中で、蘭の中に、作りかけの自分自身を見ることになる点は、アンドロイドと分かっている視聴者でも十分に衝撃的な場面であり、9点。
(各キャラクターの活躍、イキイキ度)
ラファエラが特に良いのは今回も同様で、ピカードを連邦の特使にする画策など十分本領発揮している。
エルノアも今回は、最後ピカードを救うところで、本領発揮であった。
よって、9点。
(まとめ)
今回のエピソードは、ロミュラン領域にあるボーグ再生キューブにいるソージ救出のため、ラファエラの画策によるピカードを連邦の特使とする作戦や、ソージのアンドロイドとしての起動、そして、責任者ブルーとエルノアの手助けにより、ついにソージの救出を成功するシリーズの山場のエピソード。
見ごたえ十分な作品に仕上がっている。
4.余談
(エピソードにまつわるスピンオフ)
「夢」
アンドロイドのソージが見る夢。
タルーシアの一員であるナレクの姉のナリッサは、ソージの夢はプログラムのバグと一蹴する。
そのソージが見る夢が本エピソードでは、大きな役割を果たす。
しかし、夢とは奇妙なものだ。
人はなぜ夢を見るのであろう。
以前見た映画で「夢はいつか消える」と夢について話す場面があった。
確かに起きた直後は、そこそこ憶えていても、30分もすると何の夢だったか思い出せないことがよくある。
名古屋大学の山中教授の夢の研究によると、夢はある事柄とある事柄を整理、関連付けし、ストーリーとして記憶するために夢を見るそうだ。
そして、夢を忘れるのは、現実と区別させるために、夢の記憶を忘れるよう脳が機能していると推測されるとのことである。
ドラマで、たまに夢から醒めても、また夢の世界にいて、それが永遠に繰り返される内容のものが放送されることがあるが、山中教授の説を元に考えればあり得ない。
ただ、我々は本当に夢の中にいないと言い切れるだろうか?