こんにちは。Katsuyaです。
このサイトに来ていただき、ありがとうございます。
今回本記事では、スタートレックシリーズの最新シリーズ・ピカードを取り上げていきます。
さて、前回のエピソード2では、宇宙艦隊に見放され、ピカードは単独で双子の姉妹のソージを助けにいくことを決意します。
一方、殺されたタージを襲った謎の集団は、連邦艦隊内部にいるオウ准将等が陰で操っていたことがわかります。
艦隊内部にも裏切り者がいる中、果たして、ピカードは、単独で宇宙に飛び立てるのか、生き残りのソージの運命はどうなるのか、楽しみに読んで頂ければ幸いです。
なお、エピソード1では、スタートレックの長い歴史を初心者用にまとめています。
本エピソードから読む方は、エピソード1の冒頭も併せて読んで頂けると理解に役立ちますので、一読頂ければ幸いです。
それでは、エピソード3の発進です。
最後までお付き合い頂ければ嬉しいです。
目次
1.作品のネタバレあらすじ
(展開1・起)
(展開2・承)
(展開3・転)
(展開4・結)
2.Katsuyaのストレス解消シーン
3.面白さの評価、まとめ
4.余談(エピソードに絡むスピンオフ)
登場人物
(本シリーズの中心となる人物)
① ジャン・リュック・ピカード
(主人公・元エンタープライズの艦長)
② ダージ・アーシャ/ソージ・アーシャ
(双子の姉妹・準主役で謎に満ちている)
③ ラファエラ(ラフィ)・ムジカー
(ピカードの元部下で現在は艦隊を辞め失意の生活を送る)
④ クリストバル・リオス
(元宇宙艦隊士官。現在は小型宇宙艦を所有するフリーのパイロット)
⑤ アグネス・ジュラティ
(沖縄デイストローム研究所に勤務するアンドロイドの専門家)
⑥ データ少佐
(かつてピカードを救った部下のアンドロイド。その際壊れてしまう)
⑦ ロミュラン人
(長年の宿敵。暴力的かつ狡猾なため、宇宙では嫌われる種族のひとつ)
⑧ ナレク
(ロミュランの秘密機関タルーシアの一員、双子の生き残りソージに接近する任務を負う)
⑨ ナリッサ
(変装し宇宙艦隊の士官でオウ准将の部下になっている。実はロミュラン人でナレクの姉)
⑩ オウ准将
(女性ながら艦隊の重要ポストに就いている。保安部長も兼ねるが実は裏切者)
⑪ ブルース・マドックス博士
(アンドロイド研究の第一人者。行方不明でデータ少佐の双子の姉妹の制作者と目される。)
⑫ ボーグ
(宇宙生命体だが、人の形ではなく、取り付いた相手をサイボーグにする)
⑬ シンス
(人口生命体、アンドロイドの別称)
⑭ ジャット・ヴァッシュ
(アンドロイド、シンスの絶滅を使命とするロミュランの秘密組織)
1.「終わりのはじまり」のネタバレあらすじ
(展開1・起)
14年前のサンフランシスコにある宇宙艦隊本部の場面から話は始まる。
ピカードが本部ビルからトボトボと元気なく歩いてくる。
そこへ部下のラファエラが走り寄り、ロミュラン人の救出のために、どのような話しがされたのかを熱心に聞き出そうとする。
連邦艦隊で詳細に説明したこと伝えたが、連邦は救助のために使用する考えだったアンドロイドはシステムに致命的な欠陥があり、今後は、使用も製造も禁止されること、そして、アンドロイドの反乱により火星自体が燃え、何万人もの犠牲者が出たため、ロミュラン人の救出作戦は却下されたのであった。
それに対してピカードは最後の一手として、救助作戦の却下が決定されれば、自分は提督を辞職すると話したが、連邦はなんと、その辞職を受け入れたのである。
ピカード自身まさか受け入れられるとは、思ってもいなかったのである。
ラファエラにも司令官から呼び出しがあり、ピカードにあなたは辞職だが、自分は首になるようですと怒って立ち去る。
(展開2・承)
そして、現在に場面は変わる。
場所はラファエラの住まいのトレーラーハウス。
かつての部下だったラファエラとアンドロイドの姉妹について語るピカード。
もう一人の双子の娘を助けるため、そして関わった行方不明のブルース・マドックス博士を探すため、船とパイロットが必要と助けを求める。
ラファエラは、14年間自分の人生は下り坂で、屈辱と怒りに満ちながら暮らしていたことを話す。
ラファエラは、なぜ14年間たった一度でいいから、自分に連絡しようとしなかったのかとピカードを責める。
ラファエラは、共に苦難を乗り越えてきた自分をあっさり見捨てたことが、寂しく、怒りに満ちている様子であった。
ラファエラはただ一言、元気かと連絡をして欲しかったのだ。
ピカードは自分のしてきたこと恥じ、悔やみ、何も言い返せない。
ラファエラは話しをそれ以上聞こうとせず、席を立ち去る。
一方、双子のソージは、かつてのボーグキューブである立方体宇宙船で再生プロジェクトに携わっていた。
再生プロジェクトの責任者ブルーから、その働きを認められ、古代ロミュラン神話
の第一人者で、現在は、精神異常になっているラムダと話す許可を得られることとなる。
神話をなぜ知りたいか問う責任者のブルーに対し、ソージは神話の基本構造が再生治療に役立つとの証拠があると話すソージ。
(展開3・転)
場面は現在の地球に変わり、ピカードはラファエラに自分のしてきた行為について謝り続け、地球でロミュランの秘密部隊が活動しており、連邦内に共謀者がいることの危機的な状況を話すピカード。
ピカードは連邦内に裏切り者がいることを実は見抜いていた。
それを聞いたラファエラは、14年前のロミュラン人の救出を阻止するため、火星が攻撃されるのを見て見ぬふりをした高官が連邦内にいた証拠があることを改めてピカードに話す。
ピカードは、ロミュラン人が自分達の救出をなぜ妨害するようなまねをしたのか、その理由が思いつかない。
それに対して、ラファエラは何か隠蔽したいことがあったのではと話す。
14年前に救出を防止することになる火星の攻撃を招いたのが、ロミュラン人であると話していたラファエラの推測は、当たっていた可能性が出てきた。
そうした鋭い読みをしたラファエラは、代えがたい人物で、協力して欲しいと頼み込むピカード。
しかし、ラファエラはまたピカードと組んでもろくな事にならないと断る。
もう帰ってほしいと話すラファエラだが、がっくりして去るピカードの姿を見て辛くなり、パイロットに当てがあり、名前はリオスと伝える。
ラファエラは今でも、本当はピカードのことが大好きなのだ。ただ素直になれない。
ラファエラから紹介されたリオスの所有する宇宙船に乗り込むが、最初に出会ったのは、緊急用医療ホログラムEMHで、船長の肩に突き刺さった破片を取り除くところであった。
リオス船長はピカードにどこに行くのか、いつ出航か、そして法を犯しているか、犯す予定かも聞いてくる。
それに対して、自分が必要だと思うことをする時に弁護士に助言を仰ぐなどといった習慣は持っていないと話す。
いかにも、これまで幾多の困難を乗り越え、輝かしい実績を持つピカードの答えに満足し、自分も助言を他人に助言は仰がない、特に弁護士にはと返す。
同じ艦隊の士官同士だったからこそ、この何気ない会話だけで十分お互い信頼できる相手と理解できる二人。
そして、ピカードは船の細部に至るまで、完璧に整備されていることも見抜き、君は骨の髄まで艦隊士官だとリオスを褒め称える。
そんな見立てを嫌がる船長のリオス。
艦長とパイロットは確保でき、残すはソージがどこにいるかだけとなった。
(展開4・結)
ピカードは、自宅に戻りぶどう農園を見るていると、宇宙へ行ったら恋しくなるのではないかと家人から問われ、無論寂しくなるだろうと答える。
ただ、ピカードは、その話の後に、ここが自分の家だと感じたことは無いと話す。
艦隊士官の彼の家は、今でも宇宙船なのだ。
その夜、謎の集団がピカードの家を襲う。
何とか、襲撃者達を倒し、安心したところ最後の一人が生き残っていたが、攻撃される寸前に、なんとジュラティ博士が銃を拾い、その最後の襲撃犯を倒す。
そしてジュラティ博士は、オウ准将からピカードが双子のアンドロイドのソージを探しに行くと聞き、自分もアンドロイド研究の第一人者だから、是非連れていって
欲しいとピカードに頼みこむ。
一方、双子の姉妹のソージは、古代ロミュラン神話の第一人者であったラムダと会うが、精神に異常があり、まともな会話ができない。
それでも根気強く話していくが、ビヒミットという三角の絵の描かれたカードを並べるだけで何も話さない。
カードを続けるラムダが、ソージに対し、突然、お前を知っていると話しかけてきた。
しかも、お前を憶えており、未来で会ったと、そしてさらに、お前は死ぬ方か、生き残る方かと謎の問いかけをし、近くの警護兵の銃を奪い、お前は破壊者だと話し、銃で自分の頭を撃とうとした。
その時、ソージが超人的な動きを見せ、銃を取り上げ、騒ぎは収まる。
ソージ自身、自分の超人的な動きに呆然とし、何が起きたのか分からない。
ラムダの話を聞き、双子のダージのことを心配して母親に通信して、聞くが母親は、ダージは無事と言って、能天気に世間話を始めるが、ソージは寝てしまう。
母親の態度といい、通信中になぜか寝てしまうことと言い、不自然極まりない事態となっている。
目覚めたソージの部屋に親しくなったロミュラン人のナレクがやって来る。
ソージの秘密を暴くため送り込まれたナレクだが、そうとは知らない彼女は、彼のささやく甘い言葉に騙され、彼に恋をしてしまい、今の自分の不安定な状態について、細かく話してしまう。
地球では、襲撃されたピカードと同行を頼み込んだジュラティ博士が宇宙船に乗り込むとなんとそこにはラファエラもいたのだ。
行方不明のブルース・マドックス博士をラファエラは見つけたと言い、それはフリークラウドという場所で、情報を提供をする代わりにそこまで乗せることを要求する。
2.Katsuyaのストレス解消シーン
自宅に戻りぶどう農園を見るピカードが、宇宙へ行ったら恋しくなるのではないかと家人から問われ、無論寂しくなるだろうと答えるが、ただ、ここが自分の家だと
感じたことは無いと話すシーン。
ピカードは骨の髄まで艦隊士官で、彼の故郷は、今でも宇宙、宇宙船なのだ。
誇り高く士官として生きてきたピカードの生きざまに、ただ圧倒された。
同じ様なシーンだが、新船長から法を犯しているか、犯す予定かを聞いてくるが、それに対して、ピカードが、自分が必要だと思うことをする時に弁護士に助言を仰ぐなどといった習慣は持っていないと話すシーン。
上記のシーンと同様、ピカードの信念ある生き様に感動。自分にその片鱗でもあれば。
3.Katsuyaの面白さの評価、まとめ
本エピソードの面白さをストーリー展開(飽きさせないか)、オリジナリティ・意外性、各キャラクターの活躍(イキイキ度)等を独断と偏見で評価すると、10点満点で8点である。
(ストーリー展開)
今回は、話しの展開が上手く構成をされており、飽きさせない。地球の話しから一転、ソージの話しに移ったり、次の瞬間は地球の場面に切り替わる。よって9点。
(オリジナリティ・意外性)
オリジナリティ、意外性は今回も、あまり感じられない。前回同様、7点。
ただ、それは安心感と安定感があるというべきかもしれない。
それを重視するならもっと高い評価となる。
(各キャラクターの活躍、イキイキ度)
本エピソードでは、ピカードが、艦隊士官らしさを発揮する場面が
増えており、良かった。
元部下のラファエラも良い味を出しつつあり、8点。
(まとめ)
今回のエピソードはようやく宇宙船とパイロットとちょっと変わったクルーが困難な冒険に旅立つまでをテンポ良く、描いており、良い作品に仕上がっている。
4.余談
(エピソード等にまつわるスピンオフ)
「緊急用医療ホログラム・EMH」
今回は、緊急用医療ホログラム・EMHを取り上げる。
あらすじの中には、細かくは書いていないが、この緊急用医療ホログラム・EMHは、宇宙船の中で頻繁に出てくる。
名前の通り、緊急用医療ホログラム、要は立体映像だが、この時代では実体を持ち、緊急用医療を行う。
驚くべき技術だが、エンタープライズのヴォイジャー号の時代から出てきている。
医療行為の他にも危険作業用として活用され、便利な存在として重宝される。
本エピソードの緊急用医療ホログラムは、略称のEMHとして呼ばれ、EMH停止と言われると姿を消す。
また、本シリーズのEMHは、ピカードが雇った宇宙船の船長リオスと同じ姿で出てくる。
そして、おせっかいにも悩んでいると頼んでもいないのに現れ、アドバイスなど悩みの相談相手もしてくれる。
自分だったら、どうだろう?
少なくも自分と同じ姿がホログラムとなり、話しかけてくるのは、絶対に避けたい。
そうでなければ、誰でも良いが、ピカードみたいな、立派な人も避けたい。
でも、1台は欲しい。何と言っても、EMH停止と言えば消える、これは便利。