こんにちは。Katsuyaです。
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ありがとうございます。
今回本記事では、エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NYのエピソードを引き続き取り上げていきます。
エピソード3の消えた誘拐犯でワトソンは、一度はホームズの付き添い兼助手を辞めることを決意したのですが、犯人である夫の逮捕のため、一転して付き添いを続けることになります。
ホームズも麻薬治療のグループホームに嫌々ながらも参加するなど、ワトソンの指導に素直に従うようになります。
信頼関係が少しづつ醸成されてきた二人がどんな活躍をするのか、楽しみに読んで頂ければ幸いです。
目次
1.作品のネタバレあらすじ
(展開1・起)
(展開2・承)
(展開3・転)
(展開4・結)
2.Katsuyaのストレス解消シーン
3.面白さの評価、まとめ
4.余談(エピソードに絡むスピンオフ)
登場人物(シリーズの中心となる主な人物)
① シャーロック・ホームズ
(主人公・名探偵でニューヨーク市警の顧問)
② ジョーン・ワトソン
(思わぬ展開から、ホームズの助手となる)
③ トーマス・グレッグソン
(ニューヨーク市警の警部でホームズの理解者)
1.「失踪」のネタバレあらすじ
(展開1・起)
冒頭、ワトソンがグレッグソン警部を訪ね、ホームズと2時間以上連絡が取れず、心配していることを話す。
神出鬼没のホームズの変人ぶりを知っている警部は、まともに取り合わない。
ワトソンが、ホームズの麻薬からのリハビリ回復の付き人であることは、グレッグソン警部は知らないため、ひどく心配することを不思議が感じる。
守秘義務があることから、二人の関係を言い出せないワトソンであったが、やむを得ず事情を話す。
麻薬の再発を心配するワトソンだが、その間にホームズは手錠をかけられ、車の中に居たのだ。
ホームズが拉致される前に話は戻る。
友人と朝食を取るワトソンは、不意打ちに独身男性アダムを紹介される。
その時、ワトソンのスマホに全く解読不能の略語のメールがホームズから来る。
帰宅したワトソンは文句を言うが、ホームズは言葉はどんどん進化しており、特にメールの略語は素晴らしいと絶賛する。
呼び戻した理由を訊くワトソンに、ホームズは謎の依頼があり、行ったら、いつ戻れるかわからず、2時間以上離れていた場合は契約違反となるためと話す。
投資会社のキャノンエバンソールという会社からの依頼で、秘密保持契約を結ぶまで話せないとのことであった。
同社の経営陣が集まる中、ジムファウクス最高投資責任者から、COOのタルボットが、行方不明になっていることを打ち明けられる。
ホームズは、顧問料は通常の12倍とふっかけ、騒ぐ経営陣を尻目に、経営陣の不倫関係を暴く強引な方法で証明し、納得させる。
(展開2・承)
タルボットCOOのオフィスに通されたホームズは、部屋を観察すると読まれていない本棚の中に一冊だけ、よく読まれている本があるのを見つけ出す。
なんと、その中には娼婦の写真入りのカタログが隠されていたため、パソコンで確認すると怪しい会計事務所と特別顧問契約を契約していたがわかる。
ホームズは、秘書のドナに会計事務所の責任者、ライデルに昼食に来るよう連絡を
依頼する。
ライデルは、ホームズから脅され、タルボットから裏金とダミー会社づくりを依頼され、そのダミー会社の名義で娼婦と会う部屋を借りていると白状させられる。
秘密の部屋を突き止めるが、なんとタルボットCOOはヘロインを自分で注射しソファで死亡していた。
グレッグソン警部が来て捜査を開始したが、麻薬の過剰摂取による事故死と推測していた。
ただ、ホームズはヘロイン常習者の部屋としては、綺麗すぎること等を理由に殺人事件と推理する。
ベル刑事は自分で注射している姿から争いもせず、注射をさせようが無いと反論するが、ホームズは、相手が意識を失っていれば、問題ないと食べかけのサラダを指さす。
ホームズは、そのサラダにヘロインを混ぜ、気絶した後犯行に及んだと考え、サラダの検査をベル刑事に提案し、ベル刑事は本気にはしていないが、一応検査する事になる。
その後、グレッグソン警部は、妻を署に呼び出し夫の死亡を報せる。
妻からは、前任者のCOOが死亡したため、急遽夫のタルボットがCOOに就任し、最近ストレスが溜まっていた近況を聞いたホームズは詳しい経緯を尋ねる。
(展開3・転)
その話によると、前任者は、料理の中のピーナッツオイルにより、アレルギー中毒で昨年10月に死亡したとのことであった。
徐々に疑いを強めるホームズは、キャノンエバンソール社の最近亡くなった社員に関連性が無いか調べていく。
さらにホームズは、推測通り、サラダにヘロインが混入されている事が判明し、殺人事件の可能性が高いと確信する。
翌日、キャノンエバンソール社の経営陣に、死亡した社員の数名に自然死に見せた殺人の可能性を指摘し、ライバルを殺して出世をしてきた犯人を捜すことを伝える。
しかし、その自然死に見せた社員に全ての関わりがあるのは、捜査を依頼したジムファウクス最高投資責任者であった。
しかし、ジムファウクスは、最初に死亡した社員の時期には入院していたことが判明、結果、無実が証明されることとなった。
行き詰まるホームズは、殺人によって利益を得た者が、誰かを推理するが、経営陣の誰にも当てはまらない。
しかし、ファウクスの入院書類の中に、緊急連絡先として秘書ドナの名前が書かれている事を発見するホームズ。
ファウクスの秘書ドナ。秘書は名前もよく憶えてもらえない悲しい存在。
ただ、姿を隠せる利点を秘書の立場は兼ね備えていたのだ。
ホームズはドナに会いに会社に乗り込み、自分の利益のために、ボスのファウクスのライバルを次々と殺してきたと話す。
秘書ドナは、ひるまず、スタンガンでホームズを気絶させ、車に乗せる。
ドナはファウクスの敷地でホームズを殺し、埋めた後ファウクスに罪を被せ、後釜に座るダニエルチョウの秘書になるつもりであった。
(展開4・結)
そんな話をしている間にワトソンからのメールがホームズのスマホに入る。
ドナは心配するワトソンにホームズのスマホで、「無事だ。心配無い、後で」と、なりすましのメールを返す。
グレッグソン警部は、やっぱり心配のし過ぎと話すがワトソンは納得しない。
自分の墓穴を掘らせようとするドナに、ホームズは断固拒否する。
ホームズを殺す前にドナが自慢げにこれまでの経緯を、話している最中にパトカーのサイレンが鳴り、巧妙に手錠を外したホームズがスタンガンを奪い、ドナを気絶させる。
パトカーが来た訳は、ドナが返したメールに略語が全く使われておらず、不審に思ったワトソンが警察にスマホの信号を追わせ場所を特定できたからであった。
事件は無事解決したものの、ホームズは、ワトソンの付添人の事情を知られてしまったため、グレッグソン警部に謝罪に向かう。
しかし、警部から、市警の顧問にするのに何の調査をしなかったと思うのかと返される。
実は、警部は事前に事情を知っており、いつかは自分から話すだろうと待っていた。
この件はお互いのために伏せておこうと提案する、温情あるグレッグソン警部。
安堵するホームズは手錠外しに励む。
そこにワトソンのスマホに、友達から紹介された相手から交際を断られたとの
メールが入る。
がっかりするワトソンに、ホームズは「代償はある。謎解きで真実を見ることの」と話す。
2.Katsuyaのストレス解消シーン
あらすじの中には書いていないが、怪しい会計事務所の責任者ライデルと高級レストランで待ち合わせをしている時、高いワインを注文する。
何をするかと思えば、ホームズが近くにいるカップルがプロポーズで来ていることを見抜き、そのワインをプロポーズ前にプレゼントするシーン。
いかにもホームズらしい粋な計らい。
無論、プロポーズは大成功。
会社の重役達にホームズの実力を証明するシーンは、不倫を言い当てられるなどの場面は、スカッとした。
事件解決後、女友達から紹介された相手に交際を断られるワトソン。
理由はワトソンが次々と相手の隠し事を見抜いてしまうからだ。
それに対して「代償はある。謎解きで真実を見ることの」と諭すシーン。
相手を見ないことは問題だが、見過ぎることも問題と改めて考えさせられた。
ホドホドが一番良いのかもしれない。
3.面白さの評価、まとめ
本エピソードの面白さをストーリー展開(飽きさせないか)、オリジナリティ・意外性、各キャラクターの活躍(イキイキしているか)等を独断と偏見で評価すると10点満点で9.3点である。
(ストーリー展開)
最初のホームズ失踪から、投資保険会社のCOOの死亡の発見、その後、犯人が秘書との思わぬ展開と略語が決め手となりホームズ救出まで、全く飽きさせず、10点。
(オリジナリティ・意外性)
犯人の秘書は最初に少し出てくるだけ。
ホームズでさえ、名前は何だっけと相手にもしていない。
その彼女が実は殺人を実行し、裏から重役連中の昇進を操っていたとは。
自分も完全に騙され、意外性も10点。
(各キャラクターの活躍、イキイキ度)
ホームズは相変わらず、投資会社の重役相手に好き放題するなど、イキイキして、本領を発揮している。
ただ、ワトソンは付添人として、ホームズの心配をする役回りで、今回はワトソンの持ち味は十分に発揮されていない。
一方、脇役だったドナが本性を現す最後は、十分本領が発揮され、9点。
(まとめ)
今回は、冒頭にホームズが拉致された意外なところから始まる。
その後の犯人が誰にも、まともに扱ってもらえない古株の秘書とは、本当に驚いた。
また、油断していたホームズが本性を現した秘書によって拉致をされて、殺される寸前までいく。
表面からはわからない人間の持つ意外な奥深さも楽しめる一作となっている。
4.余談(エピソードにまつわるスピンオフ)
「略語」
本エピソードで重要な役割を果たす略語。
日本だけかと思っていたら、メール文化の米国でも略語がよく使われているようだ。
例えば、
“OMG”は”oh my god”「何てこと!」
“BFN”は”bye for now”「じゃあね」
“IMO(in my opinion)”「私の意見では」
“BTW”(”by the way”)「ところで」と
話題を変えるときに使われているようだ。
日本でもLINEが使われるようになり、娘に聞くと了解は「りょ」と書く。
ただ、調べてみると「りょ」も古く、今では「り」とだけ書くように進化?しているようである。
しかし、英語と漢字は根本的に違う。
例えば、人は英語でHumanだが、5文字のアルファベットの羅列にしかすぎない。
しかも英語だと5文字必要だが、漢字であれば1文字で済む。
十分立派な略語だと思うのだが。
人の漢字は、人と人が寄り添うことが、重要だからこそ、人の形になった起源があると言われている。
漢字は、それ自体に深い意味を持っており、考えさせられる側面を持っている大切な文化。
しかし、時代の流れで言葉が、変わってきていることも事実である。
こうしたブログもいつか略語で、全て書かれるようになる時代が来るのであろうか?