こんにちは。Katsuyaです。
このサイトに来ていただき、ありがとうございます。
今回本記事では、コールドケースのシリーズを取り上げていきます。
このシリーズも基本は1話完結で、単独でみても楽しめますので、ランダムで数エピソードをご紹介したいと思います
特に、今回のエピソード21の列車は、ラストシーンが音楽とマッチしており、かつ自暴自棄になっていた青年がこれから更生、再生をしていく可能性を示す明るい締めが気に入っています。
最近は新しい作品に押され、その存在が薄れてきているようですので、その良さを楽しんで頂けるよう書いてみましたので、最後までお付き合い頂ければ幸いです。
目次
1.『コールドケース』とは?
2.作品のネタバレあらすじ
(展開1・起)
(展開2・承)
(展開3・転)
(展開4・結)
3.Katsuyaのストレス解消シーン
4.面白さの評価、まとめ
5.余談(エピソードに絡むスピンオフ)
1.コールドケースとは?
本作は2003年から放映されたましたが、今見ても古さは、ほとんど感じません。
これは、この作品が未解決事件、英語でコールドケースを扱っているためです。
作品を超簡単に紹介しますと、主人公のリリー・ラッシュという女性刑事を含む未解決事件特捜班が、新たな手掛かりを元に、当時の関係者に聴取し、犯人を逮捕するといったストーリーです。
そのため、次の被害者を防ぐために、一刻も早く犯人を逮捕といった最近の刑事ものに多い緊迫感はありません。
それを言ったら身も蓋もないですが、じっくりと人間ドラマを浮き彫りにしていくところが魅力の作品です。
事件は何十年前に発生する場合もあり、当時の流行の服やヒット曲が使用され、ノスタルジックな感じを元々含んだ設定のため、古さを感じさせないのです。
そして、事件の最後を飾る数分間は、関係者の現在と過去の映像を交互に映し、さらに、その時代のヒット曲を織り交ぜながら流すシーンがとてもいいです。
個人的には、何回も、このシーンだけを見ることがありましたし、youtubeには、そのラストシーンだけを集めた動画もアップされているほどです。
全米で放送を開始したシーズンは、高視聴率を得ていますので、魅力のある作品であることは、保証済みです。
最後まで一読頂ければ幸いですが、音楽までは書けませんので、是非ドラマの視聴もお願いします。
登場人物(本シリーズの中心となる人物)
① リリー・ラッシュ
(主人公・フィラデルフィア市警殺人課の女性刑事・母親がアルコール中毒など不幸な生い立ち)
② スコッティ・ヴァレンズ
(リリーの相棒・年齢的には、リリーに近い中堅刑事)
③ ジョン・スティルマン
(リリーの上司で殺人課の責任者)
④ ニック・ヴェラ
(リリーの同僚・白人で年齢的には、リリーやスコッティより上。体格的には肥満気味)
⑤ ウィル・ジェフリーズ
(リリーの同僚・黒人のベテラン刑事)
2.「列車」のネタバレあらすじ
(展開1・起)
主人公リリー・ラッシュの高校時代の友人で、児童心理学者のリンジー・ダンレーが、窃盗犯の青年ショーンについて、相談してくる。
リンジーは裁判で、彼の精神鑑定を依頼されていたが、青年が3歳の時、母親が殺され、事件は未解決のままであった。
リンジーは、17歳の少年犯罪の内に、立ち直らせたいが、母親が殺された時の記憶に悩まされているため、その相談をリリーに依頼してきたのだ。
リンジーが、リリーを紹介するも、ショーンは、まともに話そうともしない。
飽きれた相棒のスコッティは帰ろうとするが、リリーの真摯な態度に心打たれたショーンは、素直に憶えているのは、赤と黄色の風船と列車、ボビーの名前だけだと話す。
少ない手がかりの中、捜査を始めるが、第1発見者のキンケードが現在は、ジャーマンタウン銀行の支店長であることがわかる。
ただ、支店長になる前までは、実は、わいせつ罪を繰り返してきた性犯罪者であったことがわかる。
キンケード支店長に性犯罪登録をすると脅すと、ショーンの母親が殺された夜に、覗きをしていたことを白状する。
ショーンの母親レベッカが、殺された夜は、レベッカの勤務先の店長ネッドが、ショーンの誕生日祝いに赤と黄色の風船とプレゼントを渡すのをキンケード支店長は目撃していた。
ネッド店長に事情を聞くと、レベッカを愛していて、行き過ぎた行動をしたが、殺してはいないと話し、実際、ネッドの近隣の住民も殺害時刻には、風船を飛ばしている姿を目撃していた。
(展開2・承)
その後、実はレベッカ・モーガンは、1982年、ショーンが生まれる4年前に死亡していることが判明し、殺害された女性はレベッカとは別人とわかる。
事件は振り出しに戻り、指紋から殺害された母親の本名は、リンダと判明し、その母親に事情を聞きに行く。
すると、リンダはヴィクという男性と事実婚をしていたが、暴力がひどく、息子のショーンも危ないので一晩だけでも泊めて欲しいと過去に頼ってきたことがわかる。
元夫のヴィクを訪ねるが、ショーンは、自分の子では無いと言い、カイル・シルバーという男性と浮気した子ではないかと話す。
カイル・シルバーは、医者でリンダと知り合った時は離婚で揉めていたが、リンダは子供を流産したと話す。
監察医に確認すると、検死記録には、骨盤の窪みが無いことから、出産した経験が無いことが判明する。
ショーンは、リンダが出産した子供でないことが判明し、誘拐された可能性から、ゴードン夫妻の息子である可能性が高くなる。
夫妻とショーンのDNAが一致したため、リリーとスコッティは、ゴードン夫妻を訪ねるが、息子が見つかったものの、夫妻は犯罪を繰り返していることにショックを受ける。
そしてショーンの名前は、ロバート、愛称ボビーと判明する。
リンダ・フランセンという名前に聞き憶えが無いか確認すると、妻は当時の庭師ヴィクの奥さんだったと思い出す。
ただ、夫は、リンダを殺した犯人探しにのみ集中する警察に不満をぶつける。
誘拐された息子と親の両方が、苦しみ、突然の展開に戸惑っていた。
その後、ショーンは、今回の窃盗での実刑は免れ、実の親が会いたがっていることを
伝えられるが、どうしても素直になれない。
(展開3・転)
庭師をしていたヴィクは、誘拐の罪で、取り調べられるが、白状しない。
しかし、さらに、リンダ殺害の容疑で告訴される可能性を言われると、誘拐の罪のみ認める。
しかし、その取り調べの中で、知らぬ男が、リンダの所在を探していたことを話す。
その男は、私立探偵で、雇っていたのは、なんと、シルバー医師であった。
そこへ、ショーンが車泥棒で逮捕されたとの連絡がリリーに入り、今度こそ、実刑は確定的となる。
リリーはショーンに会い、以前の自分も親を頼りたかったが、プライドが邪魔して、
気づいた時は遅すぎたと自分の体験を話す。
ショーンも、同じ気持ちで、家族に会って、甘えたいが、プライドが邪魔をしていた。
面会を終了して、立ち去るリリーにショーンも家族に会いたいと本心をようやく話す。
ショーンの親のゴードン夫妻が、息子に会いに来ていたが、2年の実刑が確定と聞き、夫は帰ろうとするが、妻は自分達が証言したら、情状酌量をされる可能性を聞いてくる。
リリーは、量刑は変わらないが、ショーンのためにはなると話す。
(展開4・結)
その後、シルバー医師の取り調べとなるが、部屋に残っていた指紋やDNAが証拠と示され、犯行を自供する。
シルバー医師もリンダに夢中だったが、リンダの目的は、あくまで息子を産むことのため、子供を手に入れたリンダから冷たくされ、冷静さを失い、殺してしまったのだ。
その後、シルバー医師は、3歳のボビーに列車の時間だから帰るよと告げ、去ったのであった。
ショーンの憶えていた手がかりは、全て正しかったのだ。
シルバー医師と庭師のヴィクが逮捕され、未解決事件は、無事解決される。
法廷では、ゴードン夫妻が子供を連れ、ロビーでショーンが来るのを待っていた。
逮捕されたショーンが現れ、両親を見つける。
近寄ると母親がショーンのあごを、小さな子供をあやす時のように優しく撫でる。
ようやく望んでいた家族の無償の愛に、嬉しさで胸いっぱいとなったショーンはリリーに振り向き、感謝のまなざしを向ける。
リリーも、満足感いっぱいで、法廷から出ていく姿は、光輝いていた。
3.Katsuyaのストレス解消シーン
一番ストレス解消シーンはなんといっても、最後にショーンが、家族の無償の愛に触れ、嬉しさで胸いっぱいとなり、これからの更生、再生を予感させるシーン。
本当に、家族は大切だと実感させれる。
他では、レベッカが実名でなく、調べていくと出産経験も無いことがわかるシーン。
単なる殺人事件から、複雑な事件へと、事件の様相が変化し、俄然興味が増した。
リリー刑事の問題児ショーンに本気で向き合う姿にも感動。
それにしても、リンダの母親は子供を望まず、その娘のリンダが逆に誘拐してまで子供を欲しがった皮肉な運命の巡り合わせ。
4.Katsuyaの面白さの評価、まとめ
本エピソードの面白さをストーリー展開(飽きさせないか)、オリジナリティ・意外性、各キャラクターの活躍(イキイキ度)等を独断と偏見で評価すると、10点満点で9点である。
(ストーリー展開)
ショーンの母親殺害の犯人捜しから、誘拐事件に様相を変える展開と、最後に本当の親子が再会できるまで、比較的飽きせない展開。9点。
(オリジナリティ・意外性)
死亡したレベッカが別人で、出産経験も無いことが分かる展開は、意外性十分で9点。
(各キャラクターの活躍、イキイキ度)
特に、リリーが、自分の生い立ちと重ね合わせ、ショーンを更生させようと本気で向き合う姿は、迫真の演技で、その気持ちが十分表現されていた。トータルで9点。
(まとめ)
本シリーズの中で、最初にも触れているが再生につながっていく数少ないエピソードで、ラストシーンに、それが集約されており、良い出来に仕上がっている。
5.余談
(エピソードにまつわるスピンオフ)
「エピソード・列車のラストシーンの音楽」
ラストシーンの音楽は、バングルズ(The Bangles)というバンドのEternal Flameという曲名で、当時のヒットの曲である。
本シリーズを通して、価値があるのは、ドラマの内容だけではなく、過去の米国のヒット曲で知らない曲を知れることも醍醐味である。
バングルズというバンド、そしてEternal Flameという曲も、個人的には全く知らなかった。
前半は優しい楽曲で、聴いていて、ホッとさせてくれ、後半は情熱的に歌い上げる感じが感動的である。
女性が、恋人に愛の問いかけをしている音楽で、広い意味で、ショーンが家族に対する愛情を表すには、ぴったりの曲と感じた。
youtubeにも掲載されており、曲だけでも、聴く価値はある名曲である。